映画『クレイジーホース・パリ 夜の宝石たち』 レポ [映画レポ]

去年公開されて観に行きたかったけど行けなかったドキュメンタリーの巨匠、フレデリック・ワイズマン監督作品『クレイジーホース・パリ 夜の宝石たち』をやっと観る事が出来ました、美しいイメージに溢れたショーと人の映画でした。

まず、「クレイジーホース」って言うのは「ムーランルージュ」「リド」と並び、“パリの3大ナイトショー”に数えられる老舗ナイトクラブでこの映画はその「クレイジーホース」の舞台裏を撮影したもので、「クレイジーホース」の新作の演目の制作現場を中心に、そこで働く女性ダンサー達、スタッフ、オーディションの風景等を垣間見ることが出来ます。

「クレイジーホース」のショーは女性の美しさのイメージを膨らませて音楽や魔法の様な照明、女性のシルエットの美しさを際立たせる衣装、官能的で独創的な振り付けで本当に美しい魅惑的なショーが繰り広げられていました、まさにスタッフが映画内で言っていた様に『究極の美を通しての誘惑のゲームの可視化』『女性美の結晶』『美と夢の宝石箱』という言葉に偽り無しです、しかしその様なショーを作り上げるには様々な試行錯誤や芸術とビジネス、ナイトクラブの運営のシステムなど幾つもの壁を乗り越えて作られて行く様子が描かれていてとても創作の難しさ苦しみが感じられるのですが、それと同時にそのクリエイティブで刺激的な魅力ににやられて一緒に作ってみたいとも思ってしまいました。
そんな一緒に作ってみたいと言う気持ちを現実のものにした人が映画には登場して、それは舞台美術担当の人なんですがその人が演出家のフィリップとの理想の女性像の違い等で苦悩する中でも夢の舞台で働けている事に凄い幸せと充実感を感じている姿がとても羨ましくカッコ良く見えました。

彼らの様にこの映画に登場する人達はみんな魅力的で個性豊かで様々な考えを持っているんだけれどみんながみんな一つの『究極に美しいショー』を作ると言う信念を持っていて、だからこそ生まれる衝突や美しさが作られる瞬間あってまたショーとは違うドラマが観れました。

この映画を観た後はきっと「クレイジーホース」の究極の女性美のイメージの世界に飛び込んでみたいと思うはずです。

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